Biography


  • 1970年 国立音楽大学卒業と同時に、日本管楽器(株)に工員として入社。入社 1 ヵ月後に日本楽器(株)、現在のヤマハ埼玉工場に吸収合併された。仕事は、毎日大量に生産される安価なクラリネットが、正常に鳴るかのチェックのみ。生活費を稼ぐためにしていた、チョットつまらなかったけどありがたいお仕事でした。
  • 1972年 第41回日本音楽コンクール管楽器部門2位入賞。伴奏は婚前の妻・祥子。この時もし入賞できなければサラリーマン人生に徹しようと心に決めていたが、幸運にも入賞し、その賞金を元手に1ヵ月後に結婚。これがわれわれの長く険しくも楽しい共同生活の始まりとなりました。
  • 1973年 長女、裕子誕生。単身米国留学。一工員がコンクールに入賞したとのニュースで、社長から2年間の報奨金をいただきました。
  • 1975年 帰国。
  • 1976年 第1回帰国リサイタル開催。以後、32年で10回のリサイタルを開催。その他国内、海外含め、数百回のコンサート及びラジオ・TVに出演。
  • 1977年 初めての講習会を福岡で行う。これまでに全国各地で数千回の講習会を実施。
  • 1978年 クラリネットソロ名曲集を東亜音楽社より出版。これまでにも多くの楽譜を出版。この年、東京クラリネットアンサンブルを結成。
  • 1979年 次女、香織誕生。当時高校2年生だった小倉清澄を初めての受験生として教え始める。以後200名以上を芸高・芸大を始めとする音高・音大へ進学させる。
  • 1981年 初めて東京クラリネットアンサンブルの録音を行う。これまでにLP2枚、CD11枚をリリース。
  • 1986年 ヤマハクラリネットYcl-853(SE)の開発に関わる。以後、SE-V、SE-V Masterを監修。
  • 1987年 ヤマハ株式会社を退社し、(有)藤井音楽事務所を設立。ほぼ同時期に男のロマンを追い求めるべくシエナ・ウインドオーケストラを立ち上げ、代表に就任・・・も、わずか4年で完全燃焼。
  • 1989年 シエナ・ウインドオーケエストラを指揮し、指揮者デビュー。以降、客演指揮者として全国にて活躍中。また、初めてのクラリネットソロCDをリリース。これまでに6枚のソロCDを発売。
  • 1992年 東京セレーノクラリネットオーケストラを結成。2008年現在、団員約40名。
  • 1995年 兵庫教育大学助教授就任。後に、同大学大学院教授。
  • 1998年 次女、香織が第67回日本音楽コンクールで第1位入賞。伴奏は長女裕子。家族全員が日本音コンの本選ステージに立ったことで「音コン一家」として毎日新聞の一面に掲載される。
  • 2000年 自ら米国ロスアンゼルスのRico社に出向き、クラリネット用リード「Evolution」を監修。ヤマハミュージックトレーディング社より発売。神戸セレーノクラリネットオーケストラを結成。
  • 2001年 クラリネット用リガチャー「Hシリーズ」監修。ヤマハミュージックトレーディング社より発売。H=幻のリガチャー、ハリソンの頭文字。
  • 2004年 クラリネット用楽器ウォーマーを監修。ヤマハミュージックトレーディング社より発売。
  • 2005年 九州セレーノクラリネットオーケストラを結成。
  • 2006年 バスクラリネットの普及啓蒙と、バスクラのソロ楽器としての可能性を実証することを目的に、CDをプロデュース。これまでにCD「スーパー・バスクラ Vol.1~3 」をリリース。
  • 2007年 独自の吹奏感を生かしたマウスピースの開発に着手。2008年2月のリサイタルの3日前まで悩んだ末、この試作のマウスピースで演奏。ようやく完成かと思われたが、材質変更を余儀なくされ、開発は振り出しに。現在も研究中。
  • 2008年 指導経験、演奏経験を生かし、全日本吹奏楽コンクール全課題曲の、全てのクラリネットパートの模範演奏と演奏上の注意点をコメントしたCD「PTC」をリリース。その後3年間は続いたが4年目はどうなることか。
  • 2009年 兵庫教育大学を退職し、ヤマハクラリネット SE-V master の最上級機種の開発に着手。現在も試作品をレコーディングやコンサートに自ら使用しながら、技術者と連携し完成を目指している。
  • 2011年 Music Craft Japan社のクラリネット用タル、D.coreの開発に助言。
  • 2012年 ESA音楽学院 特任教授に就任。WKA (World Clarinet Alliance) のVIP会員として、世界の有名プレーヤーと共に掲載されました。
  • 2013年 ヤマハクラリネットSEV mater の最上級機種が「KF」という名前で国内・数量限定発売となるや、1ヶ月で完売。さらに海外からも問い合わせ殺到。
  • 2014年「KF」クラリネットの海外からの試奏の要望に答えられないヤマハに代わり、単身、楽器を持って渡米。ここで劇的に受け容れられた実績を基にヤマハを動かし、国内はもとより、カタログに載る世界での通常発売とすることに成功。また、ESAを東京のヤマハクラリネットアカデミーコースに移し、後進の指導にあたる。同じくこの年、吹奏楽とオーケストラの架け橋にと世界初の編成の"NSO"(Non Strings Orchestra)を組織しコンサートを開始。
  • 2015年 KFがSE Artist Model の名前で国内発売開始。またこの年、自身のソロCDの集大成にとアルバム「祈りのとき」を収録。
  • 2016年   夢のリード "ドリームリード"(DR)が発売開始。バスクラ・クラ部の発足に続き、第一回バスクラコンクールを無謀にも開催しました。皆様の多大なるご尽力に助けられました。
  • 2017年NSOの名前で認知度を上げて来たNon Strings Orchestra が初めてサントリーホールで公演。また「NSO大阪」と「NSO東京」というアマチュアの演奏団体も出来、それぞれで活動を始めました。